トロイの考古遺跡(世界文化遺産)

− 2010.1.27(水) −

 イスタンブールからマルマラ海の北岸をバスに揺られてフェリー乗り場まで、そこからダーダネルス海峡をフェリーに乗って世界遺産“トロイの遺跡”に向かう。
イスタンブールの街路樹(大きな桑の木) ジージ、トルコの田舎の冬景色ですよ
 蚕の病気が流行り上田から蚕種を送り儲けた養蚕農家もあったとか・・・・道ですれ違った男性に「クワ?カイコ?シルク?」と尋ねたら頷いた。通じたのかな?
素朴で外国旅行者に優しいトルコの小父さん
 寒いフェリーの中で「先ずは温かいチャイを一杯」と売店を覗く・・・・いくら?と尋ねると、手招きで「2杯で1トルコリラ」とご馳走してくださった。
 
 ダーダネルス海峡はフェリーで30分程度、寒中のフェリー乗船は寒さで身の縮む思いでした。トロイ遺跡も雪の中だとのこと・・・・おお寒ぶ。
 ホメロスの伝承を信じたシュリーマンの奇跡の発掘で白日の下に引き出された古代都市。トロイ戦争の壮大なドラマと財宝発見の物語が遺跡の丘を彩る。
トロイ戦争のエピソードになっている馬 大きな壺
 トロイの王子はギリシャ最高の美女スパルタ王妃を奪った。これが発端でトロイ戦争が起きた。城が堅固で落ちず木馬に兵を隠して敗退した振りをしたとか・・・・。
雪に埋もれる古代遺跡 獣等を捧げた台座
 春から初夏には遺跡の石の間に咲くヒナゲシが美しいという。しかし今は冬、石の間には雪が積もり何も見えなく殺風景だ。
神殿や犠牲の獣等を捧げた台座 塔跡と城壁
 遺跡は異なる時代の遺構が錯綜しているというが雪で埋まり皆同じように見えます。寒さが先に立ちもう帰りたいという気持ちになりました。
 小高い丘に広がる遺跡、かつては入江だったとのこと。スカマンドロス川が運んだ土砂で埋まってしまい今では海まで5kmほどあるが、トロイ戦争の時代には遺跡の足元まで海が迫っていたという。
 畑地の向こうの丘の連なりは、かつての入江を抱えていた半島。その丘の上にはいくつかの填墓が見える。
城門・斜道 塔跡と城壁
 城壁らしい石垣を一回りすると小一時間かかる。寒い中、石畳の上を歩くので膝や腰が痛くなる。
石積の遺跡だね 扇状地の畑のように思えます
 トロイの遺跡を発見したシュリーマンはドイツ北部の牧師の子供として生まれた。幼い頃に父からホメロスの物語を聞かされトロイの実在を確信していた。
雪のない暑い国かと思いました 屋根を付けての保存かな
 シュリーマンは商才があり貿易商を営み莫大な富を蓄えた。これはトロイの発見のための蓄財であったと伝えられる。1871年、明治初期にあたる頃から発掘を開始し2年後に黄金の首飾りを始めとする財宝を掘りあて“プリアモス王の財宝”であると証明した。
 Midi オッフェンバック オペラ「美しきヘレナ」よりワルツ(トロイのヘレン)