エフェスは古代ローマの隠された世界遺跡

− 2010.1.28(木) −

 未登録なるもエフェスの遺跡は世界遺産と同等の価値があると思いました。
アイワルク・ハリッチパーク泊 エフェスの夜明け
 ・・・・ということで、モーツアルトでなくベートーベンのトルコ行進曲をバックにエフェスの古代ローマ遺跡をご覧ください。
港の浴場跡 富裕階級の住宅街
 かつてテレビで見たエフェスの遺跡、今その現場に立った感激をどう表現したらよいのでしょう。
何という建物か判別がつきません
 ギリシャ・ローマ時代のトルコ、BC13世紀、いくつかの時代が交錯したトルコ・・・・時空の広がりに頭がくらくらする
 華やかで立派な大理石が敷き詰められた広く長い通りや数々の遺跡群・・・・見学当日は1月というのに汗ばむ晴天、澄み切った青空が一段と華を添えた。
大きな大理石が敷かれたクレテス通り
 石柱に隠れていたヒロインが突然と現れる・・・・そんな映画のワンシーンを思わせる石畳の坂道。映画監督になったつもりでカメラのファインダーを覗く。
路肩に並ぶレリーフ群、正に白昼の美術館
 石畳の坂道に無造作に置かれたレリーフ、自然の中に広がる彫塑の美術館。眩しいほどに照りつける冬の陽射し・・・・石畳の坂道を登る足取りは軽快です。
アルカディアン通り
 一直線に延びた石畳の坂道・・・・遠近法、両脇に並ぶ古代ローマ遺跡の骨董品市。右に左にと路肩の遺跡を見て回る。いつまで見ても飽きない。
 アルカディアン通りは古代の港に向かう大通りで両側には列柱が並び商店が続いていた。最盛期の夜には列柱に灯が・・・・当時街灯があったのはアレクサンドリアとローマ。クレオパトラがアントニウスと連れ立って歩いたであろう。
 エフェスの遺跡があるのはピオンの丘と呼ばれる150mほどの小高い丘、城壁や墓地が至る所に残っている。
ハドリアヌス帝に捧げられた小さいながらも美しい神殿
 花の咲く季節だと小高い丘に広がる遺跡の周辺は緑に包まれ石と花木のコントラストがさぞかし美しいでしょう。
バーバの暫しの休憩椅子 実は古代の公衆トイレでした
 バーバが休憩している石造の長椅子。実は当時の公衆トイレ・・・・中央台座で音楽演奏を聞きながらの用足し・・・・古代人はそんなことに気を止めない風流人?
華麗な姿をとどめるケルスス図書館の前門
 当時の華麗な姿をとどめるケルスス図書館の前門。2世紀中期にアジア州総督ケルススを記念して息子が建てたものという。
 クレテス通りを通りケルスス図書館まで来ている。これから向かうのは小アジア最大のスケールを誇る野外劇場です。その大劇場で繰り広げられた剣闘士のショー。その模様がレリーフとして残っていました。
 石畳の坂道を登ったり下ったりで足腰が痛いはずですが、感動の大きさで疲れも感じません。でも、今夜から明日は大変でしょうね。
聖母マリア教会 娼館の方向を示す足跡
 青空にほど良い陽射しだと写真の色も綺麗で出来栄えもよい。ここエフェスの写真は大きく引き伸ばして飾りたい。
表紙を飾る石畳の道 ピオンの丘中腹にある野外劇場
 左上は、トルコ旅行記の表紙を飾る石畳の道で多分マーブル通りだと思うが確かではない。右上は野外劇場、暑い陽射しを避け大きな石陰で一休み。
アルテミス神殿跡 石造りの小さな聖母マリアの家
 アルテミス神殿跡、古代世界の七不思議に数えられた神殿だが今は湿地に1本の柱だけが立っている。ここは一般開放され地元住民の出入りは自由とか。
 アルテミス神殿は世界で初めての総大理石造り、高さ19m、127本の円柱が立ち並び、アテネのパルテノン神殿がすっぽり内部に収まるほど壮大なものだった。神殿はB.C356年の火災の後に再建されたが3世紀、ガリア人の侵入で破壊されて以降は修理もされず荒れ果てた。
 ところでエフェスの遺跡はまだ発掘が終えていないという。むしろ全てを白日の下にさらけ出すのではなく潜められた部分を残す方がロマンがあるかと・・・・。
マリアの家の隣にあるマリアの像
 マリアの家と言われている古い小さな建物の中は撮影禁止です。家の外、信者が拝みに来る所のようです。
エフェスにてジージとバーバの記念写真 ケルスス図書館正門の女神像
 ケルスス図書館の正門には緻密な装飾の四人の女神像があり、知恵・運命・学問・美徳を表している。その中の一つが右上の女神像です。
 Midi 趣を変えベートベンのトルコ行進曲をどうぞ
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