フランダースの犬



●ブルッセルとアントワープへ
 水の都、ブルッセルとアントワープへ、一日がかりのバス旅行です。この時期は天気が変わりやすく、昨日と異なり良い天気です。一日のうちでも午前と午後の変化、わずかな晴れ間を除くと重苦しく覆い被さる鉛色の空、ヨーロツパ特有の気象で巨匠たちの作品にも多く描かれています。

●車窓から見える牧歌的風景
 何処までも山がなく、田園地帯に広がる緑の畑の中に浮かぶ赤いレンガの屋根と白い壁が印象的でした。一軒一軒の間は離れ、家の脇に大きな運搬車らしきトラックが置かれていました。

 所有農地の境が解らなくなる程の広さ、そのため1000坪ぐらいを1区画にしてネギやブロッコリー、トウモロコシなど単一栽培をしているようです。オランダほど低く(海抜)ないものの、耕作地帯は運河もなくジメジメしていました。そのためか、市街地は隅々まで石畳が敷き詰められていました。

●スヘルデ河
 地図で見ると東スヘルデ河口と西スヘルデ河口とあります。そこに行きました。何しに行ったのでしょう。景色を見に行ったのです。覚えています。長い埠頭を強い風雨にあおられ、こうもり傘にしがみついたり後ろ向きになったり立ち止まったりしながら進んだことを、左の海はドーバー海峡に右の海は北海に続いているとか。

 スゴイと思いながらも世界の海は一続き、空も一続きと変なところに感心しました。スヘルデ河底トンネルを横断してアントワープへ・・・・。

 
●アントワープ
 アントワープは「フランダースの犬」の舞台です。ノートルダム大聖堂、見上げました、入らせてもらいました。日曜日です。中は勿論広いです。大勢の人がお祈りに集まっていました。ネロ少年とパトラッシュが見たがったというルーベンスの絵がありました。でも、遠くてよく見えませんでした。

 驚きました・・・・オルガンの音、ここは見学するところではありません。お祈りするところです。

 
ノートルダム大聖堂 ルーベンス像

●ブリュージュ
 何処もかしこも美しい、何処を切り取っても絵はがきのように美しい。街全体が美術館、正に天井のない美術館、「ブリュージュ自然美術館」と名付けましょう。ここは、黙って写真をお見せしましょう。

 
愛の池 観光馬車
市庁舎裏の運河(1) 市庁舎裏の運河(2)
以上4枚はTさんからの提供です
ベルギー刺繍の老舗 ベルギー刺繍の織り方

 
ベルギー第一の老舗といえば世界一の「ベルギー刺繍の老舗」、三代目女主人の実演を見せていただきました。店内には欲しくなるような品物が天井まで山ほど展示されていました。手鏡ぐらいの大きさで千円と言われましたが、日本円を持ち合わせていないしカードも持ってこなかったので、見て写真を撮らせてもらいました。
(2000.11.26)
 
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