モン・サン・ミッシェル



 第一信から書き下ろしたオランダ・ベルギー・フランスの美術館めぐりも最終回です
 
●遠く離れた海辺まで
 今日は旅の最後、パリのメルキュール・ポルト・デラプレーンというホテルから、世界遺産の「モン・サン・ミッシェル」観光に行ってきました。

 一日がかりで遠かったけど、戻ってから地図で見てビックリ、そこは海辺でパリから西へ300〜400kmも離れたところです。バスで片道4時間かかりました。運転手さんは二人、ベルナワさんとペトロさんです。ガイドは、歴史に詳しく日本語の話せるフィリップさんです。

●ノルマンジー
 ノルマンジーの風景といえば、人家が少なく森と林と木の連続です。古い石造りの隣に少し新しい家が造られ、古いのはそのままといった感じです。もしかして、チーズなどを作る大切な場所かもしれませんね。途中で寄ったサービスエリアで購入した絵はがき、そのものの風景でした。

 
ノルマンジーの景勝地
ノルマンジー地方の農家

●モン・サン・ミッシェル
 モン・サン・ミッシェルは、フランスで最も有名な巡礼地だそうです。海岸線から1kmほど突きだした岩山です。点に見えた岩山が近づくにつれ驚異です。建物も石で造られていました。絶壁に造られた石段、下から見上げる塔、89度の仰角かと思えました。

 頂上からの眺めはカメラに入り切れません。(撮影しましたが正確にお伝えできないのでカット)

 
羊の群とモン・サン・ミッシェル 大きな石は大砲の弾
見上げて登る石段 モン・サン・ミッシェル

 ここでは、今も修道士が祈りの日々をおくっています。全景を空から見た写真(右下)を紹介します。この村の人口は80人程度だそうです。石を敷き詰めた坂道の両側は、土産店がひしめき合い観光客でにぎわっていました。

 海の景色や壁面に飾ってある昔の船具を見て、名物のクレープとアイスで昼食に代えました。そして、家で待つジージにノルマンジーの農夫の帽子、孫に海兵隊の夏帽子を土産に買いました。

●おしまい
 帰りに立ち寄ったサービスエリアで、記念になる土産と思いカマンベール村のチーズを買いました。復路4時間、見かけた人影はたったの数人、工事中の作業員と牧場で家畜の世話をしていた農家の人だけです。

 
 末筆で失礼しますが、ツアーで知り合ったGさんとTさん、写真の提供や記憶の補いありがとうございました。どうにか、旅紀行を完結することができました。
(2000.11.27)
 
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