●06:45 日の出は6:00でした、晴天。
阿蘇いこいの村キャンプ場で、車中の整理を始めてから1時間が経ちます。昨夜飲んだ缶ビールはスーパードライ350mlです。半分以上も残っていたので捨てたところです。運転中は、あまり食べたり飲んだりしていません。美江ちゃんにもらったお菓子はそのままです。 |
昨夜はホテルの大浴場でゆっくり入浴、洗髪しドライヤーで乾かし、ビールとさきいかとチーカマを買ってキャンプ場へ向かいました。走行距離が249kmだったのがホテルへ行って来たら250kmになっていました。 |
500m先のホテルが目の前にあります。そばにトイレ、水道があり車が1台、後方に1台って感じです。車の中は布団が熱くて体が暑くて、窓を開けておいていいのか気になっていたが21時か22時頃には寝付いて、今朝目を覚ましたのは?時計はまだ見えませんが外は薄明るくなっていました。蛙の声で寝入り小鳥のさえずりで起きたキャンプ場での一夜でした。 |
●07:00
出発まであと1時間あります。あまり早く出ても阿蘇中岳のロープウェイは動いていないと思うので8時に出発の予定にしてあります。なぜかうるさいほどの小鳥のさえずりが静まり、「ホンジャラピー、フンジャラビー」と聞いたことのない鳴き声が聞こえてきました。どんな姿をした野鳥だろうか? |
家族連れの子供がそばを通って行きます。おとといの夜は蚊を2匹退治。その前はムカデとクモ、今度は車の中だから大丈夫と思っていましたが、あまりに暑いので窓を一寸開けたら早速「ブーン」と蚊が入ってきたので刺されまいと窓をしっかり閉め布団に隠れて寝ました。なぜ、こんなことを長々書くかというと・・・・今朝は、何と!運転席の右窓の外に!大きな大きな蚊の女王様がいてびっくり・・・・。 |
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●08:00
さて出発、運転席に座って、ふと思う。
・昨日の臼杵の石仏が
今までの印象では一番良かった。
・地獄めぐりはまあまあ。
・別府ではR10を主に行ったり来たり
道を探して頭の中まで混雑渋滞。
それに比べてこの広々とした静けさは
何とも対照的です。 |
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草千里の中にある休憩所 |
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阿蘇中岳 |
●08:15
草千里。想像していた“草千里”の芝生は・・・・草原は未だ色づかず、風が強くて寒いだけ。それに“草千里百米毎牛糞”・・・・。 |
●08:35
阿蘇中岳頂上。火口付近は二酸化硫黄、風強く、口の中がジャリジャリ。阿蘇の記念に硫黄のかたまりを買いました。30分足らずで下りのロープウェイを待つ、天気が変わりそうです。 |
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天の岩戸神社 |
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岩戸開きの神話の像 |
●10:45
天の岩戸がすっごぉ〜く遠い。高千穂からさらにある。初めて予定が狂う。焦らないため、矢部の放水はあきらめねば・・・・。岩戸地区に入っても、まだまだ着きません。おまけに岩戸の町では駅伝大会とあって回り道をくねくねと・・・・、でも帰り道は何とか順調に脱出できました。 |
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通潤橋を設計した布田保之助の像 |
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布田翁の遺訓 |
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国指定重要文化財 日本最大の水路橋 通潤橋 |
●12:45
矢部着。こんなに早く着くとは思いませんでした。何としても見たかった肥後の石工“通潤橋”。今、小雨。日曜日の正午放水には間に合いませんでしたが、橋の下から上まで歩くことができました。通潤橋の放水を見れなかったことを自分の心にしっかりと納得させた。 |
●14:20
順調にR445を五家荘に向かう。「R445って国道?」って疑いたくなるくらい山道・細道・くねくね道。対向車が見えたら道のポケットまで行って通り過ぎるのを待つか、ずうっとバックしてもらうしかありません。“こんなところまで逃げ隠れたのか、平家の公達あわれ・・・・”と感慨にふける。郷里でいえば角間の沢みたい。 |
このような道が10km以上続き、その上雨が激しく降り続いています。崖道は、もちろん舗装してありません。夜は怖くて通りたくありません。人っ子一人会いません。不安になってきました。すると、道の脇に“R445”という標識が見えました。ほっとしました。 |
また、山・山・山。山が十二ひとえ、空も見えない。熊本県泉村・・・・。 |
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つり橋がいくつもあります |
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樅の木つり橋 |
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親子つり橋 |
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民宿 おくがわ |
●15:20
梅ノ木茶屋、お爺ちゃん80歳、娘さんがお茶を出してくれる。「奥川さんまで30分かかりますよ」。その娘さんが、「17時には子供を迎えに下りるので、それまでお待ちになればご一緒に道案内を・・・・」と言ってくれるが、17時までは1時間半もある。つり橋の写真を一枚撮り、再び狭い道を下る。 |
●16:00
樅の木つり橋。雨の中を見学。親子橋は上の橋の傍から二つの橋を入れて撮った。写真に撮っただけで渡らない(正しくは、怖くて渡れない)。長い橋が緩やかな曲線を描いて雨の中に霞んでいる。 |
日曜なので、といおうか、日曜なのに辺りには人影が無い。スイバが60〜70cmも伸び、イタドリも生え、芝桜が色とりどりに咲き、菜の花や大根の花、石楠花も咲いていた。ツツジはまだ咲いていない。 |
車の屋根に雨音しきり。もう、どこにも寄らず民宿“おくがわ”に向かう。あと6kmなので17時には着くだろう。「もうすぐですよ、あの山の向こうです」と言われても、あの山とは霧で霞んだその向こうの山のこと・・・・。 |
●18:00
民宿“おくがわ”着。 |
感激がいっぱいのおもてなし |
感激です。インターネットで、平家の落人、民宿を全部調べて、秘境五家荘唯一の茅蓑の宿でタイムスリップのひと時が楽しめる。そして語り部および正調五木の子守唄がきける。ついに、そこに到着、自分の手でハンドルを握って来た満足。 |
民宿“おくがわ”の玄関に車を止めて入ると、若主人が迎えてくださる。それは広いホテルの玄関で、私に用意されたスリッパが一足。「全館貸切です」と2階のお部屋へ案内される。奥の調理場の方からジュージューと揚げ物の音などが聞こえます。 |
●18:30
お風呂からあがりました。一人の客に4畳半ぐらいの深い浴槽いっぱいに沸かしてもらい「あー、ウー、いー、ホー、あぁー」と言葉にならない声を出しながら入らせてもらいました。 |
もう一度、車に行ってきて資料整理をすることにします。自宅へ電話、携帯電話は圏外で使えません。フロントで電話を借りて「区民運動会は終わったの?午後は雨だったでしょう?」『雨は全然降らない』「何か変わったことは?」『人質全員開放された』・・・・と。 |
夕食は、広い部屋が二つ続いた一角で、若主人がお料理の説明をしてくれました。イノシシ・シカ・アケビ・その他・団子汁まで、VTRで撮らせてもらいました。食器の数を数えたら・・・・25、びっくりしました。ヤマメは丸ごと、塩焼き、刺身・・・・こんなに食べられません。ビールを所望。 |
●20:10
地図で明日の道順を調べています。宿のお部屋にはストーブが24℃にセットされていますが暑くはありません。 |
明日は、近くのつり橋とせんだんの轟を見て、ガソリンスタンドのある椎原まで戻り、そこがR445。五木村→人吉→霧島バードライン→えびの高原→青島へ・・・・雨は降り続いています。
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