4月11日(金)・・・・第4日目(鳴門市→室戸市) |
どこもかしこも 桜・桜・桜 |
宿坊で泊れない・・・・朝の読経が出来ないことと、和尚さんの法話をお聞きする事が出来ないという事である。鳴門方面へ行く時間も有るけれど、渦潮は見られないだろうから今日は旅の中休み。のんびり室戸に向かうことにした。
8:15/霊山寺を出て徳島方面に向かう
まず、R55に入る。ラッシュの徳島11号はスピードの3車線、県庁通りの渋滞は市内見物が出来てうれしい。桜が満開で街はピンクに染まっていた。
10:10/恩山寺は静かな寺院
駐車場には2〜3台。長野ナンバーを見て飯田出身の熟年さんが「焼山寺を4時間で歩いた」と話された。その大変さはわからないが、民宿でそこへ行くのはそれは難儀だと一時話題になったのを思い出した。
10:45/道の駅 公房の郷なかがわ
アワタチバナ195をめざす。時間にゆとりがありそうである。ヨーグルトと果物のおかげで体調グー。曇天、薄日が差しそうであったが・・・・雨・・・・それがだんだん激しくなってきた。
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道端のパーマ屋さんに立ち寄る。70代の女主人と2時間ほどしゃべりっ通し、笑いっ通し。
四国の人ってあんなんだね。年配になると話題が豊富、徳島の前川美容院の女主人、店の外まで送ってくれる。
信州の人ってあんなんだね。髪もすっきり、車内もすっきり、雨の道をしぶきを上げて走って言ったと。 |
パーマ屋さん |
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13:05/平等寺着
石段にお賽銭が花びらのように散っていた。軽トラに果物を載せた大柄なおばさんが、超大きなみかんとは思えないものの味見を勧める。
甘かったので大きい袋の方を買う。有り難う、気をつけてと・・・・優しい人だ。ところが買い求めた新品種の“十万”は味がない。あのおばさんが鬼に思え自分が舌きり雀の欲張りばあさんに思え苦笑。
13:50/道に迷う
山を一つ越えたはずなのに、同じ道を走っているような気がする。弥谷観音?こわい橋をわたり終わると、本物そっくりの犬がじーっと私を見ている!こんなところへ誰も来ないよと言っているような眼で見つめている犬、こんな山の中に来てしまった。わたしは、薬師寺へ行きたいんだ。すると犬が雨の中へ歩き出した。置物の犬だと思ったのに。
14:25/やっと・・・・薬師寺
絶景。石垣が美しい。司馬錬太郎の碑があった。正面の山頂に城が見える。
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土佐東街道:快走路は土砂降りの雨ん中 |
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室戸に向かう |
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快走路は土砂降りの |
納札所の若い坊さんが「ひわさ城」と教えてくれた。
15:00/いよいよ室戸に向かう
海が全く見えない。雨のせい?場所のせいだろうか。室戸スカイライン〜スゴ〜イこわーい。海辺といえば砂浜を連想するが、荒磯の意味が少しわかった、しかしそんなものではない。
海辺の岩や小さな島々は糸切り歯のようにするどく林立し、次々に追いかけては激しく飛沫をあげる波。
土砂降りの海岸通り55号。車をとめてドアを開けて、こうもりをさすが、風雨が強くて、ジーット眺めるわけにいかない。石垣集落は目に入らなかった。遠くに1人、2人、フロッグマンのような黒い姿の若者か、止めてあった車に飛び込む。 |
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荒海にかかったジェットコースター |
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最御崎寺フロント |
室戸青年大師像を仰ぎ見る駐車場では、雨が弱まった。若き日の弘法大師が悟りを開いた洞窟とかもあったらしいが、わからなかった。洞窟だらけで素通りをしてしまった。
最御崎寺(ホツミサキジ)は室戸岬の上、R55は岬の下で崖の下。そこから寺院までの道がすごかったのですよ。筆述につくしがたい瞬間でしたよ。
嵐の海の上のジェットコースターをひとりで運転していく気分かな?螺旋状に登っていくのですが、海の方までせり出している感じで、緊張のあまり、ハンドルを持つ手が固まってしまう。
今思い起こしてもコワイ。宿坊はユースホステルにもなっていて、駐車場は空で、わたしの1台が入った直後、2台のバスがはいってきた。 |
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宿坊で働く同年輩たちの姿に好感 |
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17:45/部屋にはベッドが二つ
ふすま一つ隔てたお隣さんとご一緒でもいいですよとのことでしたが、荷物を部屋いっぱいに広げる癖があるので、多少寒くも1人の部屋にする。
食事の世話をする女性たち全員が、“心から接待する”のには,気持がいいというよりは驚きました。この姿を学び、忘れないようにしようと思いました。
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宿坊兼ユースホステル |
食事も衛生的、合理的だ。ここでバーバの哲学「若い美人はす敵だが、年配の女性が、こざっぱりした身なりで実にかいがいしく生き生きと人様の世話をする姿は感動ものである」そう思いました。食事で珍しかったのは、イタドリのおひたしでした。
明朝の6:00/読経
明日の日程確認。屋根をたたく雨の音が絶えない。
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