谷間に建造された洞窟住居群(サッシ)

− 2008.04.21(月) −

 イタリア縦断とシチリア島の旅も早や折り返し地点まできた。今日見学する世界遺産は、イタリア南部のマテーラにある旧石器時代をルーツとする洞窟住居(サッシ群)です。
旧石器時代から造り始められた洞窟住居群(サッシ)
 カルスト地形の谷間の崖(サッソ)に建造された洞窟住居群は“サッシ”と言われる。旧石器時代から時代をおって建造された様子がうかがえる。
8〜13世紀頃に築かれた岩窟教会も点在する(ベルヴェデーレ展望台より)
 17世紀中頃が最盛期であったが、その後だんだんと住人が離れ荒廃した谷間に“世界遺産”という陽が射し、今や世界中から訪れる国際観光地に変わっている。
住人も離れ荒廃したが世界遺産に登録され観光地になった
 マテーラはイタリアを長靴に例えれば“くるぶし”にあたる所にある。強い光があたる地中海気候、石造建築が並ぶ谷間の崖に射す太陽の陽がまばゆい。
 洞窟住居の内部は奥の方へと部屋が続いている。何層にもなっていて棚田に家を建築したような形になっていた。
洞窟住居の内部を見学
 朝、フィアノロマーノのホテルを出て陸路460km、5時間半の旅疲れもあり石段を歩くのは大変であった。途中、立ち寄ったカメオの工場見学の写真を以下に掲載する。
カメオの工場(手作業)見学をする
 大きな貝殻を台木に固定して丹念に彫っていくのでお値段もはるのがわかる。
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