スペイン旅行のハイライト

− 2009.3.28(土) −

 スペイン旅行のハイライト・・・・ガイドの御老人曰く「広い敷地に豪華な建物、美しい庭、小鳥の囀り、池の辺に咲く花々、通り過ぎるのが惜しい気がする」とのこと。
アルハンブラ宮殿の全景 アルハンブラ宮殿のハレム
 グラナダ観光の目玉は、イスラム勢力最後の砦“アルハンブラ宮殿”千夜一夜の世界に誘う。15世紀まで隆盛を極めるも1492年にキリスト教徒の手に落ちる。
建物から建物への通路 アルハンブラ宮殿の天井
 絵タイルと化粧漆喰細工、精緻極まりないアラベスク模様(アラビア風の唐草模様)が何ともいえない歴史の重さを感じさせる。
アルハンブラ宮殿の壁 アルハンブラ宮殿内壁にある祈りの文字
 アルハンブラ宮殿(赤い城)はグラナダを見下ろす丘の上に築かれた城塞・宮殿・離宮から成り、1238年にナスル朝ララマール王が宮殿の建設に着手、以後21人の王の手によってイスラムの美を追求し増改築が重ねられた。
 ヘネラリフェ庭園にある建物のバルコニー(窓越し)からグラナダの街、そしてアルハンブラ宮殿を眺めることが出来ます。
アルハンブラ宮殿の窓越しに眺めるグラナダの街並み
 無数の植木・・・・さぞかし手入れが大変でしょう。植木の足元には小さな花が一杯に植えられていました。
数え切れないほどある手入れの行き届いた植木 中庭にある噴水の音が響き渡る
 数多くの世界文化遺産を見て回ったが、何処も個性豊かで見飽きることがありません。世界って本当に広くその文化遺産は奥深いものばかりです。
中庭にある噴水 アルハンブラの記念お盆を組み込む職人さん
 イスラム芸術の最高傑作といわれるアルハンブラ宮殿は、スペインで最も人気の高い観光スポット。敷地内は、要塞部分のアルカサバ、王の居城であった王宮、夏の離宮ヘネラリフェ庭園の3つに分けられる。
 話は変わりますが、バックに流れる“アルハンブラ宮殿の想い出”について少々・・・・名ギター奏者として知られたタレガのギター曲で1896年の作。グラナダ近郊のアルハンブラ宮殿の印象を優雅に描いたもので,終始トレモロ奏法を用いてギターならではの繊細な表現に魅了されます。     
 もう一つのハイライト“コルドバ”は、紀元前2世紀にローマ帝国の植民地から発展し8世紀半ばから11世紀初めはイスラム王朝、後にウマイヤ朝時代の都として栄華を極めた古都です。
メスキータ(モスク=寺院)の内部
 地中海貿易を押さえ、学問・芸術の中心地として世界に名を馳せた。観光の中心となる旧市街は城壁に囲まれ古い佇まいをみせる静かな街です。
アルミナールの塔(メスキータ) コルドバで目に止まった塔
 世界文化遺産の“メスキータ”は馬蹄形アーチの円柱の森、キリスト教徒がコルドバを奪還した際に余りの美しさに取り壊すことなく残したという寺院です。
 メスキータ(寺院)は、後ウマイヤ王朝の創始者アブデラマン一世の命を帯び785年に建てられたイスラム教寺院で、13世紀になりキリスト教統治時代にカテドラルが造られイスラム教とキリスト教が共存する珍しい建物になった。
 建築に長い年月が経つと地層のように建造物を見ても歴史の違いが段差となって現れタイムスリップしているような気持ちになりまする
 日本のような小国ゆえに単一民族時代が長かったり、鎖国で諸外国と交流も絶ってきた環境の中で築かれてきた文化からは想像もつかない世界です。
 昔の人は激しい戦いの中にも“美しいものへの心”“破壊してはならないものには手を出さないという心”を持っていたようです。最近では、歴史的文化価値のあるものを営利を優先して壊してしまうという心無き出来事があったような・・・・。
 コルドバは“華やかな街並み”ではなく“いぶし銀的な街並み”と表現する人がいるように“渋い建物”が並んでいました。
メスキータの外側 コルドバの街並みは渋い
 メスキータの北側に広がる旧ユダヤ居住区は白い家並みに迷路のような道が続く。窓辺に花々が飾られている“花の小径”は、今尚印象に残っています。
メスキータ内部にある彫刻 旧ユダヤ居住区の“花の小径”
 スペインといえばイタリアに次ぐ世界文化遺産登録数第2位、そして“闘牛とフラメンコ”“セルバンテスのドン・キホーテ”“画家でいうならベラスケス、ゴヤ、ピカソ、ミロ、ダリ”絵つながりで“世界3大美術館であるプラド美術館”、ギターでは“クラシックギターとフラメンコギター”、“生ハムで有名なイベリコ豚”、歴史なら“アルタミラの洞窟”“フランシスコ・ザビエル”、“アルハンブラの思い出”、“ヒレネー山脈”、“スペイン風邪”そして“バルセロナ五輪”“サッカーと中村俊輔”辺りかな・・・・。
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