このサイトについて
水は生命の源ですが、母親の胎内で羊水に包まれて育つのは、地球上に生まれた生命の歴史をたどっているということです。
地球上に生命が生まれたのは水のおかげ
生命他院上に欠かすことの出来なかった「水」
生命誕生に水が必要
宇宙飛行士は、宇宙から地球を見て、その美しさにとても感動するといいます。太陽系のなかで地球だけが、その表面に満々と水をたたえている。地球に生命が産まれることになったのも、そこに水があったからでしょう。
それではなぜ、地球には水が液体のかたちで存在し、生命の誕生を促したのでしょうか。最近、地球の誕生と進化のシナリオが大きく書き換えられました。地球や地球上の大気、海洋の起源は、微惑星の衝突を軸にして始まったという報告です。
およそ46億年前、銀河系のはしにあったガスとチリからなる星雲が収縮を始めました。これを原始太陽系星雲といいますが、原始太陽系星雲は収縮するにつれ、かなり速い自転運動をするようになり、その中心にゆっくり自転する太陽と、その太陽のまわりを公転する徴惑星系に分化したといいます。
太陽に近いところは高温になり、金属鉄を多く含んだ徴惑星がたくさんできました。それらの徴惑星がさらに衝突を繰り返すことによって、水星、金星、地球、火星ができたというのです。原始地球のもともとの大きさは直径10キロ程度だったといわれています。小さな惑星同士が限りなく衝突を重ね、次第に大きくなったのです。次第に引力が増し、衝突速度も速くなって大衝突と大爆発を繰り返し、地表はマグマに覆われてしまったのです。
この惑星の衝突の過程で、惑星に含まれていた水と炭酸ガスが蒸発し、原始地球の大気が形成されていったのです。 地球の成長が終りに近づくと、地表温度は下がり、原始大気の水蒸気の厚い雲から雨が降り始めました。雨はさらに地表の温度を下げ、それが次の雨をよび、雨が果てしなく降り続きました。こうして原始地球を取り囲んでいた水蒸気は一気に地上に降りそそぎ、海を誕生させたのです。 現時点の太陽系で、液体状の水をもっているのは地球だけです。これは地球の太陽からの位置が、たまたま水の発生に都合のよい距離にあったからです。
地球よりわずかに太陽に近い金星では、大気の温度が、水蒸気を雨に変える温度より高かったため、水蒸気は太陽の紫外線によって分解されてしまいました。分解によってできた水素は宇宙へ飛びさり、酸素は岩石の酸化に使われ、残った炭酸ガスが金星の大気のほとんどを占めたということです。
火星は逆に、太陽からの距離がわずかに距離があったのです。火星表面には、かつて水が流れてい蒜とされる地形が残っているのですが、それは二酸化炭素の温室効果によって温暖だった30数億年前のことだと考えられています。
火星の場合は、太陽からの距離が遠かったので水蒸気はすぐに冷え、表面温度が上がることはなく、現在の平均表面温度は摂氏下 60度と低く、氷河に覆われているというわけです。
太陽からの絶妙な位置と、原始大気に含まれていた豊富な水蒸気とが、広く深い海とおだやかな大気をもつ現在の地球を誕生させたということです。