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水は生命の源ですが、母親の胎内で羊水に包まれて育つのは、地球上に生まれた生命の歴史をたどっているということです。

地球上に水がきた

地球上に生命が生まれたのは水のおかげ

水がないと生物は生きていけない

最初は酸性の強い海

地球に現れた「海」

地球に登場した海

生物の体液のミネラルバランス

生物の体液のミネラルバランス

ミネラルバランス

命の水

命の水

漂流した経験は忘れない

命の本質

命の本質

私たちの体のほとんどは水

私たちの体のほとんどは水

6割が水

水は血液やリンパ液として循環している

私たち生物のからだはほとんど水からできています。大人では体重の60パーセント、新生児では実に80パーセントが水です。いのちの本質は水と深く関わっていることに間違いありません。

体内では、水は血液やリンパ液として循環しながら、栄養物や酸素を運搬したり、老廃物の排泄を行ない、また体温や体内の透庄などを一定に保っています。

水は体中をかけめぐり瞬時も止まることなく働いているのです。タンパク質や酵素などの生体高分子を運ぶばかりでなく、細胞間の乱れなどをチェックしているのです。

生命という壮大なドラマで水は1人何役の働きをこなしているのです。前述したように、私たちが飲料水などによって体内に取り入れる水は、1日だいたい2.5リットルです。また、尿や汗などで体外に排泄される量も1日2.5リットル。つまり、体重70キロの大人なら、約40リットルの水分を常に体内に保持し、2.5リットルの水分を毎日入れ換えている計算です。

ちなみにいえば、樹木は地中から水を吸い上げて、それを空中に放出しますが、高さ50メートルほどの大きな樹木では、その量は普通1日当たり190リットル程度になります。樹の幹に聴診器をあてると、ゴーッという音が聞こえます。この吸い上げる量は、人間の体積に換算すると、実は人間が1日に必要とする量とほぼ同量です。

胎児が母体のなかで羊水に浮かんでいる状態から、私たち人間の一生がはじまることを述べてきたが、これは私たちのからだのなかに水があるというより、水がそのまま私たちのいのちだと認識すべきでしょう。

このように私たちのいのちにとつて大切な水が、汚染されつづけているのです。世界中で水の汚染が問題になっており、とくに日本は深刻です。かつて日本の水道水は、そのまま生で飲める、とてもおいしい水でした。しかし最近では、日本の水道水をそのまま飲む気にはなれなくなってしまいました。実際にかなり臭いもひどいものになっています。

飲み水だけではない。雨水も汚染され、日本各地にかなり酸性度の高い雨が降っています。なぜこんな事態になってしまったのか。この点についても、専門家は800年前に鋭く指摘しています。

「人間のいのちは水ですが、心あるものは人間にとっての水という視点にばかりこだわっていてはならないのです。もっと大きな立場で大自然の摂理のなかにある水を学ばなければならないのです。大自然の摂理として存在する水を私たちはあまりにも人間中心に見てはいないのでしょうか」私たちは、そろそろ人間中心のものの見方を大きく変えなければならない時期が来ているのです。生きとし生けるものは、すべて「水の現成だ」ということを忘れてはいけません。

白山命水

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