多素子理論を他バンドに反映できるか?

1200MHz帯1λ14エレの製作

 

[部品表]


部品名・規格


数量


備考


アルミ板材
15(幅)x1820(長)x2(厚)mm


輻射器・反射器にに使用


アルミ板材
10(幅)x1820(長)x2(厚)mm


10


第1〜第12導波器に使用


アルミ角材(中空・2(厚)mm)
20(横)×10(縦)x1000(長)



ブームに使用


3mmφ×8mm長 ナベねじ
(ナット・ワッシャ付き)


76


エレメント組立用
8ヶ所×5エレメント

4ヶ所×9エレメント


4mmφ×25mm長 サラねじ
(ナット・ワッシャ付き)


15


エレメント・ブーム固定用
1ヶ所×13エレメント
給電部に2本使用


3mmφ×10mm長 ナベねじ
(ナット・ワッシャ付き)



給電部固定用


圧着端子(φ3mm穴・全長6mm)



給電部用


5D2V(50Ω)同軸ケーブル


必要長


FBやSFAは使用しない


5D用N型接栓



自局の無線機にて応変


自己融着テープ・ビニルテープ
シリコン系バスコーク剤
エポキシ系接着剤


必要量


防水・固定用


φ18mm付のクロスマウント



設立用

[製作]

給電部は下図のように厚いアクリル板を加工してネ
ジ頭を厚さの中に隠して絶縁する形をとりました 


バズーカ長は38mmで5D2Vにて製作しました
精度も再現性も低いので直接給電でOKと考えます


各部品が細かいので製作にはかなりの時間と手間がかかりました




パラボラディッシュは御自分で用意して下さい

1000mmφパラボラ用1λヘンテナ輻射器の製作
(IF:1295MHz)

昔、東急ハンズにてスイス製のキャンプ用品である”SUNGRIL”という
組み立て式の太陽光調理器が売られていました              


WANTED

SUNGRIL MODEL SUN-17

PATENT SWITZERLAND No.597574
PATENT U.S.4112917

日本代理店:パール商事


きれいなパラボラディッシュでありながら人気がなく、非常に安値でコーナー
のかたわらに寂しく寝転がっていたのを買っておきました         
(現在、上記商標の情報を探しています.お心当たりの方
御連絡をお待ちします)

14エレ×2の1λヘンテナの調整に飽きてしまったため気分転換に製作開始
しました                               


12分割で組み立ても簡単

アルミダイキャストのしっかりした
支板付きで穴開け加工も簡単   

[部品表]


部品名・規格


数量


備考


同軸管(パラボラ焦点距離48cm)

φ7mm真鍮パイプ1mm厚: 55cm
φ3mm真鍮パイプ0.5mm厚:49cm
φ2mm真鍮棒       :3cm
5D用N型接栓ジャック      

φ3mmスぺーサ(数個)     


各1


同軸管の作り方は
下記参考文献参照


ラジエターマウント部

φ3mm真鍮パイプ0.5mm厚:40mm
φ2mm真鍮棒       :3cm
 
エポキシ樹脂系接着剤(必要量) 


各1


φ3mm真鍮パイプは
2分割し19mmずつ
使用       


ラジエター部
(1295MHz1λヘンテナ)

φ2mm真鍮棒A:548mm
φ2mm真鍮棒B: 40mm


各1


真鍮棒Aは234×40
mmの長方形に曲げ成型
真鍮棒Bは2分割し調整
用ショートバーに使用 
ショートバーは外方より
約35mm前後で調整 


反射器

φ9mm真鍮管A :25mm
φ10mm用パイプ受け   
円形モチ焼き網       
20mm幅アルミ板材2mm厚
          :400mm
3mm鍋ネジ   :必要量 
1mm格子アルミ網:必要量 


各1


アルミ板材は2等分割


8D2V(50Ω)同軸ケーブル


必要長


FBやSFAは使用しない
(パラボラ側)


8D用N型接栓プラグ



4点ネジ止めタイプ
(パラボラ側)


自己融着テープ・ビニルテープ
シリコン系バスコーク剤
エポキシ系接着剤


必要量


防水・固定用


φ25mmクロスマウント・ポール類



設立用

 

[製作]

ラジエター参考図

φ7mm同軸管(5D/50Ωコネクタ使用)の終端にφ3mmとφ6mmの穴を
開け、φ3mm穴にはφ3mmの金属管を結合し、ラジエターCOLD側とします

一方、φ6mm穴の中心を通るように2mm金属棒を直角にまげた部材を利用して
φ3mmの金属管を結合し、ラジエターHOT側とします(エポキシを充填)  

※φ3mmの金属管にしたのは中に様々な長さの2mm金属棒を結合することで 
多バンド対応の標準ダイポールとしようと目論んだのです         


同軸管の全形

IF:1295MHzの1λクワッドを結合したところ

 

反射器の製作

1λ前後のφかつ軽い材質の円盤を探したところ、参考文献の飯島氏と同じく台所
用品のコーナーで足が止まってしまいました                 
モチ焼き網(円形:下図)は1枚98円でとても手ごろな反射器材料となります 

 

下図のようにケガキ針の後ろを使って周囲の折り返し部分をめくり上げ、アルミ板
材(補強用)と1mm格子アルミ網を挟み込み中央部にφ9mmの真鍮管をパイプ
受けをうまく使って固定します(アルミ網は網戸用網で充分です)       
パイプ受けはステンレスパイプで物掛けを作るときに使用します(ホームセンター
の同じコーナーにクロムメッキ製のものが安価で置いてあります)       

>>>
挟み込みのあとは周囲をヤットコやペンチで抑え直しておきます

真鍮管の側面に4mm用のタッピングを施し、下図のように4mmネジで固定を
図り、調整時のスライドを可能としました                 
構造上、同軸管がしなる場合には作成後の反射器のモチ焼き用の網格子をすべて
ニッパーなどで切り落とします(作成前に切るとアルミ網を挟み込むときに形状
が不安定となり、難渋します                       


反射器はラジエターの前方に付けて使用します

 

[実用]

SWRが高騰している場合はラジエター部をダイポール型(長さ50mm前後)に
付け替えたり、ヘンテナのショートバーの位置を変化させ(根気のいる仕事)ます
反射器の位置を変化させながらSWR、電界強度、パワーの最良点を見つける方法
をとりました                               
結果は下表のようになりましたが指向性が強く、高精度のローテーターが必要です


実効部品・部位名
(材料)


調整結果


ラジエター調整部−ループ外側の
間隔


38mm
(同軸管中心より)


反射器形状


直径200mm
円盤


反射板−ラジエター間隔


25mm


VSWR(10W負荷時)


<1.10


1λクワッドラジエター付ディッシュの全形

 

[参考]

ヘンテナエレメントは指向性が強くスケジュール運用以外には移動運用に不適です
反射器の位置を変化させながらSWR、電界強度、パワーの最良点を見つける方法
のみで下記のデータのような良好な調整結果を得ることができます       
さらに430MHz帯用にラジエター・反射器ともにサイズアップし実験的な送信
をも行うことができます(ただし、実用的かどうかは不明です)        

反射器は真鍮棒と1mm格子真鍮網(やや割高ですがハンダ付しやすい)にて作成
しました                                 


実効部品・部位名


1200MHz用


430MHz用


ラジエター長


55mm
(同軸管中心より)


156mm
(同軸管中心より)


反射器形状


直径170mm
円盤


対角線310mm
正方形


反射板−ラジエター間隔


42mm


315mm


VSWR(10W負荷時)


<1.05


<1.05


備考


使用周波数毎に
再調整が必要


構造が脆弱なため
特性が不安定



パラボラにセットした1200MHz帯用標準ダイポールと反射器


パラボラにセットした430MHz帯用標準ダイポールと反射器

 

---------参考文献---------

JA1NVB@飯島 進氏著
「作るUHFアンテナ」(CQ出版社)
pp74〜77、pp136〜159


 

2エレキュービカルクワッドの製作
(IF:432MHz)

アンテナハンドブックなどを参考に試作しましたが
多素子化の意欲がわかずに超お手軽セットとして山
岳移動などに使用しております         
曲げに失敗した部材を再利用する1つの方法です 

 よろしければ製作してみてください.とっても簡単!

設計図

・幅10mm、厚さ2mmのアルミ板材を1辺が上記の外寸にて成型し
エレメントを製作します                   

・反射器には長さ30mm程度のスタブ(調整ヒゲ)を製作します  
当局の場合は長さ30mmのネジを垂直に立て、適当なアルミ板材
を双方向からナットで固定し、Kの長さを調整します      

・まず、Kを20mmの長さに固定し、SWRと電界強度を見ながら 
Sの長さを調整します                    

・Sが決まったら同じ方法でKの長さを決めます          

 

実験を行っていただいたJAφDSI@伊東OM
長野市地蔵峠1999.9.4

※FB比は18dB以上、利得は約7dBがMaxでしょう
板材の幅を増すと運用帯域が拡大します       

※ブームとエレメント固定にはイレクターを、インピーダン
 ス調整には同軸バズーカ(シュペルトップバラン)を使用



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材   料

エレメント

成   形

給 電 1

給 電 2

調整・実用

応 用 1

応 用 2

そ の 他

ギャラリ−