手軽に移動運用・確実にポイントゲット!

1λヘンテナ5エレシングル
(NANDAROヘンテナ)

強風・寒冷時などの移動運用では車外の作業がこたえます
無精者の私としては1〜2分で架設でき、そこそこの利得
を持ったアンテナが欲しいと思っていました      
5エレ1λヘンテナは要調整エレメントのみからなる1λ
クワッドで調整が完璧な場合は理論上、無調整エレメント
の造設のみで20エレまでのばすことができます    
5エレシングルでの運用がかなり素晴らしい結果だったの
で前方にエレメントを足さずに簡易運用に使用しています

ロータータに架設した状態で車の走行ができ、重宝してお
りますので特に1λヘンテナの1応用例として記載いたし
ます                        

---部品表---


部品名・規格


数量


備考


アルミ板材
10(幅)x2000(長)x2(厚)mm

注意:表面に絶縁コーティングがないものに限る



第1〜第3導波器および
輻射器・反射器に使用


3mmφ×10mm長 ナベねじ
(ナット1・ワッシャ2付き)


40


エレメント組立用
8ヶ所×5エレメント


4mmφ×30mm長 サラねじ
(ナット1・ワッシャ2付き)



エレメント・ブーム固定用
1ヶ所×5エレメント


圧着端子(φ4mm穴)
全長7mm以内



給電部用


アクリル板30×50×4mm厚



給電部絶縁用


4mmφ×10mm長 サラねじ
(ナット1・ワッシャ2付き)



給電部固定用


8D2V(50Ω)同軸ケーブル


必要長


FBやSFAは使用しない


8D用N型接栓



自局の設備にて応変


エポキシ系接着剤


必要量


給電部防水用


30φアルミ角パイプ900mm

軽量化のためイレクターは使用しません



ブーム用

※導波器・反射器は絶縁の
 必要がありません   

各部品の寸法・エレメント間隔・ショートバーの位置などは15エレと変わりません
15エレヘンテナの特質上、5エレ・10エレ・15エレでのSWRは不変のはずで
あるという予測より完成したアンテナユニットです               
後述のエレメント増加ユニットの実験も成功しておりますのでまずは5エレから製作
して試していただくのもよいと考えます                    


長野ヘンテナ研究会認定

NANDARO_HENTENNA実用者

認定登録にはヘンテナ実用中の写真とレポートが必要です

登録者は長野ヘンテナ研究会スタッフまたはゲストに登録されます
 


NANDAROでのDX記録
(運用地標高<1000m)

( update 20th May.2001 )


SSB


5th May.2001
久遠郡
51/51


JJφGML
長野市
(290m)


24th Aug.2001
八街市
59/55


JL4EOM
洲本市
(550m)


FM


22th Jun.1999
松前郡
51/41


JIφTYI
長野市
(370m)


10th Jun.2001
宍粟郡
59/59


JIφTYI
長野市
(330m)

 

------------------- 付記 -------------------


リクエストによりポール固定部分の加工拡大写真を載せます

1λヘンテナはエレメントに平行な金属的介入には反応しませんので
8mmφ80mm長ボルト、φ40用クランプ部品(入手困難)と3
mm厚のステンレス平板(定長既製品をステンレス用ドリルで加工)
を使用してFRPポールに固定します              
5エレ1λヘンテナを固定するには十分すぎる安定性です     

 


430MHz帯5エレ用 10エレ化アタッチメント

[1]通常タイプ


各部品の寸法・エレメント間隔・ショートバーの位置などは15エレの第4〜8導波器
のデータと変わりません                            
上図のように25φアルミパイプまたはさらに安定した接続が可能な25φ角パイプを
利用して2本つなぎの状態で組み立てます                    
試験運用での設置時間は2分と5エレシングルの設置時間+1分でOKで、良好な利得
のみならず、ビームパターンもきれいに前方収束しました             


写真の設備で須坂市から佐賀県とFM交信できました



430MHz帯5エレ用 10エレ化アタッチメント

[2]理論タイプ

調整部分を省略せず10エレまで延ばしてみました(すべてのエレメントにショート
バーを持ち、更なる1λヘンテナの多素子化が期待されます)          
実際の運用での印象としてはSWRは幅広く安定し、利得は従来の1λヘンテナ15
エレシングルをしのぐものと考えます                     

1つ気がかりなのは通常タイプでは受信範囲にすべて送信できないという印象があり
ましたが、理論タイプでは届いているのに聞こえない範囲があるように感じます  
受信した電波の増幅がうまくいってないのでしょうか?送信時の反射は殆どなくなり
電界強度計による測定においても発射効率は非常にいいようなのですが・・・   
 


写真の設備で千曲川河川敷から北海道のモービルホイップと交信できました


エレメント


高さ



エレメント
間隔


ショートバー
間隔


理論利得


第4導波器


100mm


605mm


225mm


100mm


17dBi
以上


第5導波器


100mm


587mm


225mm


100mm


第6導波器


100mm


569mm


225mm


100mm


20dBi
以上


第7導波器


98mm


552mm


225mm


99mm


第8導波器


98mm


536mm


225mm


99mm


第9導波器


98mm


520mm


225mm


99mm


23dBi
以上


第10導波器


98mm


504mm


225mm


99mm


第11導波器


98mm


489mm


225mm


99mm


第12導波器


97mm


475mm


225mm


98mm


第13導波器


97mm


460mm


225mm


98mm


再現性を認めるため、理論長ですがデータを公表しておきます
余った部材で12エレあたりまで延ばしても大丈夫でしたが、
15エレ以上では送信利得の頭打ちが発生するようです  
(今後は7エレ〜10エレの2列2段化が効果的であると考えます)

7 elements version by JJ0ABX
(このシステムで3−φスケジュールの常連です)
 


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材   料

エレメント

成   形

給 電 1

給 電 2

調整・実用

応 用 1

応 用 2

そ の 他

ギャラリ−