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腸をアンチエイジングすることでもっと若く、さらに免疫力を高めることができます。

腸の老化

腸の老化

普段はあまり意識しませんが腸の老化とはどういったことでしょうか?。

見た目にもわかる

見た目にもわかる

腸の老化がすすむと見た目にもはっきり分かるようになります。いわゆる老け顔化が進行します。

40歳が分岐点

40歳が分岐点

40歳から腸のダメージ、老化がはっきりと現れるようになります。

腸の感情

腸の感情

腸にも感情があるというのはどういうことでしょうか?

不定愁訴・アレルギー

不定愁訴・アレルギー

腸の機能が低下するとアレルギーや不定愁訴が目立って現れるようになります。

腸にも感情がある?腸の機嫌がいい人は長生き?

腸には、消化・吸収・排泄・免疫という大きな働きがあることは、ご理解いただけたと思います。しかし腸にはさらなる知られざる機能が備わっていることが、1980年代に入って発表されました。

それは「腸は第2の脳である」という説です。これはアメリカ・コロンビア大学医学部の解剖・細胞生物学教授のマイケル・ガーション博士が発表したもので、一大センセーションを巻き起こしました。

それまで人体のあらゆる器官を司っているのは「脳」である、という常識が覆され、腸の中にも、一部脳と同様の機能があることが証明されたのです。脳と同様の機能とは「脳や脊髄からの命令を受けずとも、腸の中にはそれ自身の判断によって動くことのできる神経細胞が存在する」ということです。この発見により、腸は第2の脳、と位置づけられるようになわソました。

小腸・大腸を合わせた腸の中には、脳と同様に神経系や内分泌系が存在しているとされており、約1億個の神経細胞があることが知られています。その数は、臓器の中でも断トツに多く、脳の神経細胞10 0億個に次ぐものです。腸は、脳と同様に、神経細胞と神経細胞の間に伝達物質を飛ばしながら、情報を伝達しています。これによって腸は、脳の命令を受けずに自発的に動かしていることになります。

しかし一方で、脳から腸、腸から脳、という2方向の伝達経路もあるのです。このわかりやすい例は、ストレスがお腹にくる、という現象です。例えば緊張状態が脳にストレスとして伝えられると、脳からは自律神経のうち、緊張や活動を司る交感神経を高める指令が出されます。そうすると腸管の活動を担うはずの副交感神経の動きが低下してしまい、それがもろもろの神経伝達物質に影響して、お腹の調子が悪くなる、というわけです。

それとは逆に腸から脳へという伝達経路では、私が外来の患者さんから聞いた話が思い出されます。重度の便秘で悩む患者さんは、朝の排便があると身体がすっきりして、とても快適な1日が送れるといっていました。つまり腸の快適さが脳に伝えられ、心地よく1日を過ごせる、という解釈もできるのです。また下痢でお腹の調子が悪いと、とても不安な気持ちになる、という経験は誰しもがあるのではないでしょうか。

さらに腸と脳の関係について考えていくと、両者の間には意外なはど結びつきがあることに気づかされます。

アメリカでは神経症、うつ病、過敏性腸症候群、パーキンソン病などは、心と消化器の両方に症状が現れることが常識になっています。カリフォルニア大学医学部の生理学・精神医学教授であるエメラン・メイヤー博士が、腸と脳、腸と心の関係について尋ねられたときに「多くの神経症やうつ病の患者は、胃腸に変調をきたしている」と答えています。

実際に、うつ病やパーキンソン病の患者さんを診ている精神科医の間では、こうした患者さんの中にかなりの割合で便秘の方がいることは周知の事実になっています。これは、お腹の調子がわるいからうつ病になったとか、パーキンソン病になったというような単純な問題ではありません。しかし心が先か、腸が先かは、現在の医学では解明されていませんが、その両者がなんらかの関係性を持っているように思われます。そして個人的には、腸にも快・不快のようなもの、つまり感情が存在するのかもしれない、と考えさせられます。

また「第2 の脳」である腸にも、注目の物質、セロトニンが存荏しています。「セロトニンはハッピーホルモン」というキャッチフレーズを、みなさん目にしたことはありませんか? セロトニンは、1986年にアメリカでSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬) といううつ病の薬が発売されたことで、注目された物質です。脳では、神経細胞同士がそれぞれの情報を替え今溌めに伝達物質を飛ばします。その神経伝達物質がセロトニンです。

またセロトニンは、脳内で1% 、腸で95 %、残りは腎臓や血小板などで産出されています。東邦大学医学部統合生理学名誉教授の有田秀穂博士によれば、セロトニンが欠乏しているとうつ病、パニック障害、摂食障害、引きこもりなどの症状が起こりやすいということです。しかし有田博士が解説しているのは、脳内セロトニンの作用についてです。腸で作られたセロトニンは、血液脳関門を通ることはできないので、脳に届くことはありません。しかし今後の医学の発展により、腸内のセロトニンの新しい作用が発見される可能性もあります。脳にもまだまだ解明されていない謎が多くあるように、第2の脳である腸にも、まだまだ謎が多いのです。

腸が快・不快にとどまらず喜怒哀楽を持つ!というような発見が今後あるかもしれません。そうすると機嫌のよい腸を持つ人は長生きイコール腸にいい、ということが証明されるかもしれないのです。