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便秘がちの女性には多い乳ガン
話を便秘に戻しますが、便秘の弊害は、肌荒れや吹出物など、女性にとっての大敵である美容面だけでは終わりません。
健康面では、さらに深刻な事態が待ち受けているのです。
まず、長く便秘をしていると肛門を傷めて痔を患うようになります。なお一般的に、痔は手術で切らなければ治らないと言われていますが、少なくとも便秘さえなくなれば、完全には治らないまでも、それ以上は進行しなくなるものなのです。
便秘をし続けていると、10年、20年後には、最悪の事態を招く恐れもあります。意外に知られていないことなのですが、便秘をずっと続けていると、腸内が汚れてきてからだの老化を早めるだけでなく、乳ガンを促進してしまうのです。
とくに乳ガンの遠因が便秘にあることは、もう10年も前にアメリカの『サイエンス』という雑誌で報告されています。
米国・カリフォルニア大学で、乳ガンの予防検診に訪れた女性の乳房から、その細胞を採取して調べたところ、便通が週2回以下（つまり便秘の状態）の女性に、ガン細胞に転化しやすい異常細胞を乳房に持っている人が圧倒的に多かったということです。
一方、便通が1日1回以上ある女性の場合、異常細胞を持っていたのは、わずかに20人に1人だけ。
慢性の便秘をしている女性のはうが、乳ガンになる可能性がひじょうに高い、ということが証明されているのです。